イベント内容
【平成29年度第4回愛知県中小企業診断士協会とあいち産業振興機構連携セミナー】
切り札は1個50円の光センサー。
IoT(モノのインターネット)と聞くと「わが社には関係ない」と思われる方がほとんどだと思いますが、製造設備に安価なセンサーを外付けし、IoTを駆使した製造ライン遠隔モニタリングシステムを自社で開発・活用することで大きな利益を出している企業があります。
このシステムを開発したのは碧南市に本社がある旭鉄工株式会社。代表取締役社長である木村哲也氏はトヨタ自動車に21年間勤務し、トヨタ生産方式の指導などを担当。2013年4月に当社へ転籍後は、これら経験を活かし組織や仕事の進め方など含め経営全般の改革に取り組んできました。
市販のモニタリングシステムは高額で汎用性に欠けるため、自社での開発を進め、市販のセンサーを使用することで安価で手軽、そして操作性にも優れ、古い機械にも取り付けることができるなどメリットも大きい。実際に、このシステムを140以上もの生産ラインに取り付けて改善活動を加速し効率化を図り、残業や休日出勤をゼロにすることで、3億円以上の設備投資削減と、年間1億円以上の労務費低減を実現しています。
また、他の中小企業の生産性向上に貢献することを目的として新会社「i Smart Technologies」を設立し、低い収益性や資金不足、人材不足、設備の老朽化等にあえぐ中小企業の経営改善にも乗り出しています。
現在では単なる「製造ライン遠隔モニタリングサービス」にとどまらず、収集されたデータをアナリストが解析し「ライン診断レポート」を作成し改善の切り口および改善ポテンシャルを提示する「データ解析サービス」や、データに基づいた改善活動を実行する力を養成する「コンサルティングサービス」も提供開始、データの活用方法が分からなかったり改善力に欠ける企業であっても最新IoT技術によって生産性向上を図り競争力向上が出来るような取り組みも実施中。
木村社長にはこれらシステムの開発秘話だけでなく、IoT活用術や今後の取組計画などお話していただく予定です。
おりしも、国もIoTの設備投資を行う企業に対し法人税を減税する方針を固めており、今後は中小企業もIoTの波に乗り自社工場のスマート化を迫られていると言えるのではないでしょうか。
「ユニーク!」「感動した!」と好評いただいているこの講演会。今回もご期待ください。
開 場 18:00
講 演 会 18:30~19:40
名刺交換会 19:40~20:40
※このセミナーの受講票は発行しません。直接会場へお越しください。
※講演会終了後は講師の木村社長との名刺交換会を予定しています。